突然ですが、問題です。
あなたの会社に入りたい、と2人の若者がやって来ました。
一人は、日本人で有名大学を卒業予定の方。もう一人は、小学生からジョブズ流プレゼンやストーリーテリング、マインドマップを使いこなしてきて表現力もある。さらに英語、中国語、そして日本語を普通に話せる中国の方。
採用枠は1人しかない。給料は同じでよい。としたら、あなたならどちらを選びますか?
すでにこういう時代が到来しつつあります。
実は、今週、中国で教育プログラム、人材育成プログラムを見学してまいりました。
現地では、小学生からジョブズ流プレゼンやストーリーテリング、マインドマップを使いこなしてきて表現力もある。さらに英語、中国語、そして日本語を普通に話せるよう鍛える教育プログラム、人材育成プログラムが普通に実践されていたのです。
それも北京、上海だけではありません。普通の都市で行われています。一部のエリートしか行けない学校か、というと、それはそうかもですが、入学の壁は低いもの。それよりも入学してから教えます。居らっしゃる方は一緒に進んでいきましょう!と門戸を開いて盛んに勧誘するスタイルで「教育」「人材育成」がされていたのです。
僕は日本の教育システムに疑問を抱くことなく、日本は優秀だから日本のシステムに従っていけば、幸せな人生が送れる、と信じてやってきました。自分の子供も「有名私立」に入れて友達を作っていけばきっとその後は幸せな人生を送ることができるだろう、と思っていました。
ところが、今、大学を卒業しても就職できるのは6割程度。
4割は就職できません。そして、日本の新卒学生が今後就職できる可能性が増えるとも思えません。英語も中国語も話せなければ、同じ土俵で採用試験があったとしても、中国やアメリカで学び、ロジカルも感性も豊かでプレゼン力のある人材が採用されることでしょう。
さらには、原発事故で露呈した、日本のエリート層の能力です。
本当に彼らは優秀なのでしょうか?優秀だとしたら、なぜ優秀な人達が就職している日本の家電メーカ−は、巨額の赤字決算になってしまったんでしょう?一流、と呼ばれる大学を卒業し、政府、原子力保安院、東電など大企業に就職した人達はどうでしょう?
彼らが原発事故の際に下した情報開示や避難範囲その他数々な決断は、リーダーとしてふさわしかったものでしょうか?
優秀と言われてきた日本のリーダー達、日本のエリート層の人達は、本当に今の時代に対応できる優秀さを持ち合わせているのでしょうか?
僕はこれまで日本の教育プログラム何の疑問も持たずに、受験して大学に進学して卒業し企業に就職してきました。子供たちも同じです。
ところが、今回の原発事故を契機に、「このまま日本の教育システムでホントに大丈夫なのか?」という疑問が生まれました。
優秀な人材がいるのに、優秀なハズなのにおかしなことになっている。なぜなんだろう?
もしかしたら、これまでの日本の優秀、と、世界の優秀とは違うのかもしれない。ならば、他国で優秀な人材を輩出する人材育成プログラムとは何だろうか、ということで今回中国に行って参りました。
驚きました。
小学生の頃から「ジョブズ流プレゼン」してました。表現力、発表力は長けているように感じました。英語教育は小学校からだし、人材育成プログラムも充実していました。中国の急成長の原動力には、世界に通用する優れた人材を多数輩出する力があったのだ、と実感できました。
中国は確かに問題の多い国です。フェイスブックもツイッターもユーチューブもアクセスできませんし、現地からブログの更新すらできず、お金の持ち出しも難しかったり、日本の教科書を検閲したり、まあ、ひどいですよね。でも、全面的な否定や避難だけでは意味がないと思います。善い所もあるのですから。
さて、これからの日本です。
軍事力もない、経済力もそれほどではなくなったとき。それでも、世界から信頼され、リーダーシップを発揮できる国として、日本は尊敬されているでしょうか?
ダライラマ、マザーテレサ、マンデラ氏のようにお金や力ではなく「人格者」として尊敬される人達を輩出できる国になれるのでしょうか。それとも、中国やアメリカにこき使われる人達ばかりに国になってしまうのでしょうか?
答えは、私たち、にかかっていると思います。今週も希望のシナリオを描いていきたいですね!
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さて、前回のピンチャン塾は、「水彩画講座」。ビジネス塾なのに、水彩画なんて、、、と「感性系」の講座を避ける方が多いのですが、もったいないですよ!(笑)
NHK連ドラ「カーネーション」の原作本「コシノ洋裁店物語」の表紙絵を描かれた画家、伴野先生をお招きした「水彩画」講座は、普段水彩画をやっていない人でもできるようになった創造的な講座になりました。
嬉しい声が届いていますので、一部ご紹介したいと思います。
○横山さん
「何十年ぶりに水彩で絵を描くことができて楽しかったです。またやってみたいです。」
○関谷さん
「やりすぎるとかえって、よくなるなる。適当、適度というものの大切さがわかる」
その他ご参加の皆さんありがとうございました。
それでは今週も役立つ情報をご紹介します。
○Business Model Generationで遊ぼう!再び!
前回のノリをそのまんま、4月一発目のピンチャン塾はさらにパワーアップでゆきましょう!
「ビジネスモデル・ジェネレーション」とは、ビジネスモデルの作り方を解説した究極のガイドブック。
著者のアレキサンダー・オスターワルダーが、470人、45ヵ国のビジネスモデルをデザインし、その凡例がたっぷり詰め込んであるので、ビジネスモデルをデザインする上で、必要な情報や流れ、戦略思考を身につけることができるんです。
しかも、1つの商品のビジネスモデルだけでなく、未来のビジネスをデザインすることができる【究極のツール】です。
この「ビジネスモデル・ジェネレーション」を使ったワークショップを、ピンチャン塾で、やっちゃいます!きっと、これまで気づかなかった自社ビジネスの利点、欠点、将来のビジネスチャンスに気づけることでしょう。
その他今週の役立つ情報をご紹介します。
○若い世代でネガティブな労働観が増えている!
お金儲けは悪だと洗脳され、会社ギライが多い日本人
○ねぶた祭りもパクられた?
ルールをきっちり守るモラルの高い人と、ルール違反なんてなんとも思わない人が戦うと、100%守らない人が勝つという自然の摂理
○デスクワークの方は要注意! 一日に11時間以上座っていると3年以内に死亡する確率が40パーセント上昇!!
○福島で国内最大の地熱発電所開発へ 出光興産など9社
○大津波を忘れている!M8首都直下型地震「本当の被害予想」
衝撃レポート 頻発する地震、Xデーが迫る中、村井宗明・衆議院災害対策特別委員長が初めて明かした最悪シナリオ
○この20年間下がり続けている日経平均にだまされるな!
○「ザ・マネーゲーム」から脱出する法
○自分のアタマで考えよう
○勝ち続ける経営
○ビジネスモデル・ジェネレーション
○コシノ洋裁店物語
それでは!今週もあなたがもっと善くなることを応援しています。
追伸
写真は、中国のデパートで写したものです。同じ漢字でも日本と意味が違うので楽しいですね!