客「東濃の普通のビジネスパーソンがジョブズ氏レベルのプレゼンができる人になったら、ごっついカッコイイんじゃないの!そんな風になれるような講座やって欲しい!」
私「で、プレゼンやったことあるの?」
客「・・・ない。でも、ないからこそやれるようになりたい!」
こんな企画をクライアントから聞かされたとき、私は正直驚くと共にその高いハードルに倒れそうになりました。
だってそうですよ。まるっきりの初心者をトライアスロンに参加させて、さらに上位3位以内に入らせよ!というようなミッションを言い渡されるようなもんじゃないですか。
ジョブズ氏のプレゼンはなんといっても世界最高レベル。見た人誰もが感激し、彼が紹介する商品・サービスは「今すぐ買わなくちゃ」と思わせる。そんな語り部。いや、エンターテイナーか。いや、スーパーCEO。それはビジネス界のエベレスト。それほどまでに彼の輝きは頂点にあるのです。
それをほいほいやれ!って。。。?いっくらなんでも無謀です。
通常、素人がプロになるために最低必要な時間は1万時間だそうです。1万時間かかってようやくプロと呼べるレベルに到達します。
そして、ジョブズ氏のレベルは、先ほども申し上げたとおり、エベレスト級。諦めるか、挑戦するか?
私は決めました。「挑戦する!」と。
なぜか。
それは、この地域のビジネス力が年々低下している、という問題に心を痛めているからです。
ある金融機関の調査によれば、東濃地方は愛知県に接していますが、愛知県よりも世帯年収が20%も低いそうです。驚きました。愛知県との県境を越えたら2割も貧乏!という現実にです。
どういうことか。
つまり、あなたと同じくらいの能力の同級生のAくんが同じ規模の同業他社に就職したとします。
あなたは地元、東濃地方の会社に、Aくんは愛知県の会社に就職したとします。楽しみにしていた給料が出ました。
もらった金額はというと、Aくんは18万円。あなたは14万4000円。
同じ能力なのに東濃に居るだけで36000円も低い、ということです。36000円も!ですよ。で、それがずーっと続くってなれば、一生涯に受け取る金額はどれくらい違うんか?それはもう数千万円の差になってくるでしょう。
Aくんとあなたの差って何?勤務先が東濃か愛知県かだけだとしたら・・・多治見から先に住んでる僕らは愛知県の人たちに比べて、2割も価値がないんか?
そんなことはない! と僕は信じています。
たとえ、今は愛知県の人たちよりも能力が低い、としても、継続的な努力と精進で乗り越えられる、いや、乗り越えたい!いや、乗り越えようじゃないですか。
東濃の僕達がレベルアップすれば、営んでいる商売や興した商売が活気付き、全国から、世界からお客さんに溢れ、それが収入レベルも高くなっていくことにつながるのです。
そして、レベルアップした僕達がこの地域から次代のリーダーとして歩んでいく。そんな理想を現実にしようとはじめたのが、この「ピンチはチャンスのビジネス塾」です。
東濃の僕達もジョブズ氏のような世界のリーダーの方々とも一緒に商売し、世界に貢献できる日が来ることを信じています。
だから、2割も収入が低い現状のままでいいはずがありません。
まずは自分達がレベルアップして、プレゼンできるようになることが必要です。
そんな気持ちで、第一回のプレゼン講座をおこないました。
まず始めにジョブズ氏のプレゼンをあらためてじっくりと見ました。彼の卓越したプレゼンにはテクニック的なもの、そして、深いものがいっぱい詰まっています。1つ1つを解明しながら、1つ1つを身に着けて欲しいなあと思いながら講座をすすめてまいります。
この講座は「小手先だけのテクニック?」とお考えの方もおられるかもしれません。ジョブズ氏のプレゼンを善く観ると、本当に彼が聴衆に伝えたいことがよくわかります。そして、われわれがプレゼンを行なう際に忘れがちな大事なポイントにあらためて気づかされます。そんな思いで第一回の講座を行ないました。
次回のジョブズ流プレゼン マスター講座は、そんな「あなたの思い」を、記憶に粘りつくアイデアにして、ストーリーへと落とし込む、そんな挑戦に歩みたいと思っています。
あなたも自分自身のレベルアップのために、まず第一歩を進めてみませんか。
昨日と同じ明日にはしたくない、上のレベルを目指す、という方を歓迎します。