愛知会頭は毎月1回、年12回にも及ぶ東京への出張費用をこの「若者塾」の為、地元経営者の育成のために使って欲しい、とあえて出張費用を受け取らず開催。これまでは単なる「名誉職」であった商工会議所会頭という地位を、もっと現場に即した地位に、機能的に活かしていこうと地域活性化に尽くしておられる名経営者の1人であり、「瑞浪の『水戸黄門』」的な存在だ。
多治見NOWでは、前回11月の「若者塾」の講演、コパンスポーツクラブ市岡社長の講演に参加。市岡氏のきめ細かい「収益経営」「驚きを与えるマーケティング」に感銘を受け「地域主義でも伸ばせる、活かせる企業経営のヒント」を学ばせて頂いた。
後日、御礼を兼ねて市岡社長にお電話申し上げたところ、なんと市岡社長自ら時間を割いていただき、直々に教えて頂ける機会も。
「NPOとしてのその事業はこの地域では困難」「現状のやり方では甘い」など厳しいご意見を頂きながらも、大きな愛情を持って見守って頂けることとなり、こうした機会をいただけた市岡社長様ならびに、そのきっかけとなったこの瑞浪「若者塾」、愛知会頭に大変感謝している次第である。
今回行なわれた瑞浪「若者塾」講師は、学校法人中部大学愛知県春日丘高校校長付肥田勇夫先生。肥田先生は、中学時の恩師であり、春日丘高校の校長付教師として、渉外、広報、地域対策等、生徒指導業務を幅広く担当されている。
今から約30年前、社会科の授業に先生から「五箇条御誓文起草者は誰か?」という問いをされた。中学教科書には載っていないその問いに戸惑った我々生徒たちに先生はこう説いた。
「学問というものは教科書に載っていないから覚えなくてもよいというものではない。判らないことや疑問に感じたことを、自ら調べ解明してゆく。それこそ学問の基礎であり、スタートなのだ」と。
当時荒れる中学として市内に名をとどろかせていた母校で、肥田先生は飲酒、喫煙、不純異性行為、いじめ等の生活指導を担当され、わずかな期間で生徒たちの生活態度改善を成し遂げたという。
今回、そんな先生の「授業」を30年ぶりに受けてみて、当時から変わらぬ「命を賭けた責任を負う姿勢」「教育への情熱」「徳育教育の重要性」を説いてくださった。
また最近取り組まれている幕末・明治の偉人たちを輩出した江戸時代の教育、人材育成法の研究から「身分制度の江戸時代に、命懸けの「授業」を行ない人材育成に力を注いだ石田梅岩、佐藤一斎、上杉鷹山、三井家家訓等のシンプルでわかりやすい教えの中から、デフレ不況で現代日本が抱える困難を乗り越えるヒントがある。人の力を引き出す術(すべ)は、歴史の中から見つけられる」と」とその解決法を紹介された。
瑞浪若者塾が素晴らしいのは、無料講演会の後に行なわれる懇親会にある。講師の方々や愛知会頭と直接個別の意見交換ができるうえ、経営改善のヒントが頂戴できるのだ。にもかかわらず会費はわずか3000円!都内で行なわれる経営勉強会にも数々参加したこともあるが、参加費は数万円かかる上に交通費もバカにならない。
しかも、参加人数が多いため個別具体的なテーマを相談し直接話を伺うことは出来にくい。費用対効果を考える経営者であれば、たとえ著名高名な先生との懇親会であっても参加しにくいのだ。
それに比べればこの瑞浪「若者塾」は倹約を旨とする経営者にとっては、貴重な鍛錬の場所になることだろう。
次回の瑞浪「若者塾」は、1月22日(金)午後6時から恵那川上屋の鎌田真悟社長の新春講座+懇親会(3000円@鈴屋食堂にて)である。つい先日スペインとの提携を発表された鎌田社長の2010年の経営戦略が聞ける、ということで、こちらも楽しみである。
瑞浪商工会議所ホームページ http://www.mzcci.or.jp/
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