地元で70年暮らしてきた母ですら「話に聞いたことはあるが、見たことない」という神事らしいのでした。二百十日は台風シーズン。特にこの地域では昭和35年(1960年)伊勢湾台風被害が大でしたから、台風対策として住宅や道路、下水道などのインフラ整備には力が入っています。しかし、田畑はそうは行きません。古より続くこの神事を通じて、神さまにお祈りするしかありません。まだ田畑の多い多治見市大原町ですが、農家の方は減少しており、母のように地元に住んでいながらこの神事を見たことがない、という方も少なくありません。蝋燭が灯り、幻想的で厳かな雰囲気の中行なわれた神事を眺めているだけで、遠い時代から変わらぬだろうこの情景と今を生かされている感謝の思いに心がいっぱいになりました。
加賀美幸子氏講演会 11月14日 多治見市文化会館
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